これからデザイナーになりたいと考えている方でこんな悩みを持たれていませんか?
- 未経験でどうやってなればいいの?
- 学校に通うにはお金もかかるし
現在活躍されているデザイナーのほとんどがこの悩みからスタートします。デザイナー歴20年以上の私も最初はそうでした。でもウェブデザイナーになることは条件さえ整えば意外とカンタンです。本記事ではその「方法」について詳しく解説していきます。自分でもできそうだと思われた方は是非トライしていただきたいです。
未経験からスタートしてデザイナーになる手順は?
未経験の状態で、いざデザイナーを目指そうとした時、まず何から始めたらよいかわからないという方向けに、これは必ずやらないと前に進めないという内容を説明します。
Step1 とりあえず独学で作品を作ってみる
まず、何もせずにいきなり最初から高いお金を出して初歩的な講座のスクールに通うのは大間違いです。なぜかというとデザインの勉強はある程度まで独学で学べるからです。
初歩的な学びについては以下の方法で十分学ぶことが可能です。
- 書店の本(初めて系シリーズ)
- Youtubeの動画
- WEBサイト
この中で一番ストレスなく進められるのは書店の本です。一見アナログな感がありますが、WEBサイトやYoutube動画と違い説明が断片的ではなく、手順を追って網羅性が高い学びが出来ます。つまり基礎力を養うのに効率的で、迷わず次のステップに進んでいけるのがメリットです。
最低限必要なものはパソコンです。今の時代、ほとんどのデザイン職でパソコンは必須です。特にグラフィックデザイナーになるにはパソコンだけでなくグラフィックデザインソフトが必要です。
例えば、WEBデザイナーやグラフィックデザイナーになりたい方は、グラフィックデザインツールをインストールして使ってみてください。有名なのはAdobe社の製品ですが、初期投資としては少し高いので安めのグラフィックデザインツールで構いません。当然無料のものもあります。
このグラフィックデザインツールの画面と睨めっこしながら、本やネットを見て作業を進めれば、半日か1日経てばある程度使い方がわかり、はじめての作品が出来るはずです。
初めての作品として作りやすい作品ジャンル
いきなり作ろうとしても、何を作ったらよいか思いつかないという方は、以下の様な思いつきやすいものをおすすめします。
- オリジナルデザインの年賀状
- 気に入ったデザインの模写(ポスターやバナーなど)
- 自分のホームページのデザイン案
Step2 最初の作品を一晩置いてから見返してみよう
最初の処女作が出来た後、必ず一晩寝てから見返してみましょう。
作品が出来上がったと思ったときはうれしくて満足しがちです。ですが、一晩寝てから改めて見てみると、「ここをもっとこうしたほうがいい」など、まだまだ改善すべきポイントが思いつくはずです。
また自分が作った作品と同じジャンルのものをPinterestなどで探してみましょう。クオリティの違いを感じられるのではないかと思います。
そうしてさらにブラッシュアップを繰り返す作業を繰り返すことで、自然と目が肥えてきて、スキルも上がっていくはずです。
Step3 人に見せても恥ずかしくないと思える作品を作れるかどうか
最初の作品からスキルを磨いて作品をブラッシュアップしていくと、自然と誰かに作品を見せてみたくなるはずです。
ここまで独学で行うことが出来れば、デザイナーに向けてしっかり歩みだせていると言ってよいでしょう。
この時点でまだ自信がない方は、この先をスクールなどに行って学ぶとよいと思います。基礎的な部分はだいぶ慣れてきたと思うので、お金を出して学ぶ際に無駄な時間になったりはしないでしょう。
Step4 クラウドソーシングにチャレンジしてみる
このあとはより実践的な段階に入ります。
まず実績がないと就職することは困難です。資格を取っても実績がないと面接でアピールできないどころか、書類選考で落ちる可能性が高いです。
手っ取り早く実績を作る場合は、クラウドソーシングがお勧めです。
クラウドソーシングにはさまざまなジャンルのデザインコンペがあり、無料の会員登録をすれば誰でも参加可能です。
このクラウドソーシングに挑戦することで、さらにスキルを磨いてみてください。
当然最初は落選し続けますが、挑戦と反省を繰り返し地道に続けていくうちにどんどんスキルが向上していきます。
クラウドソーシンググサービスの例としてはいかが挙げられます。
これらのクラウドソーシングサービスは、募集中のコンペ内で依頼内容と提出された作品を見ることができます。※一部コンペは作品非公開の場合あり
このクラウドソーシングに掲載されているコンペのテーマを課題として、自分の作品を作成してみるとよいでしょう。自信がなくても提出せずに他の制作者と自分の作品を比較して、実力の差を感じたら細かく手法を分析して次のコンペを行うという繰り返しで描写力を上げていくことができます。
自分の成長を感じられるようになったら是非実際にコンペに提出してみましょう。デザイナーとして提出する分には会員費などはかかりません。もし晴れて採用される日が来たならば、その日がデザイナーとしてのデビューの日という事になります。
私は、一応プロとしてクラウドソーシングに参加していますが、コンペに挑戦し始めてから初めて採用されるまで10回も落選しました。
その10回の中で調査→分析→作成→提出(結果分析)→反省→再チャレンジを繰り返したことでコンペに勝てるだけの実力を身に付けました。
自称プロとして参加しても最初は落ちまくりました。。。
Step5 作品をもって求人に応募してみよう
クラウドソーシングで腕試しをした作品や自分自身で作成したデザインサンプル作品をもって、求人に応募しましょう。その際、当然作品のクオリティが高くないと書類選考に受かりません。ですが、デザイナーの求人は経験者で実力者向けのレベルが高いものから中には未経験でも歓迎というものまでさまざまです。
未経験の求人でキラリと光る作品を相手に見せることが出来れば採用の可能性は高くなります。
私は長年デザイナーの採用活動を行ってきましたが、デザイナー歴が長くても作品にセンスを感じなければ採用しません。もちろん作品を掲示しない応募者は論外となり書類選考も通しません。
ただ未経験でも作品自体が非常に洗練されているならば、ほとんどの採用担当は面接をしてくれると思います。
未経験でも歓迎の求人を探す方法
以下は転職サイトで未経験デザイナーでどんな求人が出ているかを確認することが可能です。
リクナビNEXTの場合
検索条件に「未経験者歓迎」のチェックボックスがあるので、それをチェックすると未経験でもOKという求人が多数出てきます。
マイナビ転職の場合
検索条件を職種「クリエイティブ」、こだわり条件を「職種未経験OK」を選択してください。
DODAの場合
職種を「クリエイター・クリエイティブ職」、こだわり条件ピックアップ「職種未経験歓迎 」で検索
DODAへ
Step6 採用面接でアピールするポイント
書類選考を無事通過し、いざ採用面接となった場合は以下のポイントを抑えると採用されやすくなります。
必ず作品を使ってアピールする事
パソコンやタブレットで持っていく場合
PowerpointやイラストレーターでPDF化して、そのまま言われたらデータで送れるようにしましょう。
紙で印刷する場合
ファイリングして持っていくと綺麗に見られます。
普段どのように学習しているかの方法を聞かれたらしっかり答える
将来どんなデザイナーになりたいか考えておく
面接官は、求職者本人がどの目線で仕事に取り組むかを、将来の目標の高さで予測する傾向があります。そのため高い目標をアピールすることで、本人のやる気度合いなどを計ることができます。